本尊である梵字が刻まれた石碑は、延喜年中(901~923年)に地中から掘り出されたもので、その当時は浜辺であった冷泉津の「富士見坂」と呼ばれた当地に地蔵尊として祭られたものと伝えられています。その後、宝満山の修験者・山伏が鎮護国家のための『葛城入峰』の際には必ずこの地で法華経を詠む霊場となったため、「葛城地蔵」の名を称えるようになったといわれています。
この町には昔から大火事があったことはなく、福岡大空襲でも戦火は手前で止まり、焼け残りました。これは葛城地蔵尊のおかげだと信じられています。また、出征した町の青年30名も一人残らず無事帰還し、交通事故で亡くなった人もこの町にはいないそうで、「生き残り地蔵」ともいわれています。

無料会場
葛城地蔵尊

住所
福岡県 福岡市博多区 上呉服町5-147
最寄駅・バス停地下鉄
地下鉄「呉服町駅」徒歩4分

演出ポイント

松下美紀照明設計事務所
華影
「将軍地蔵」が祀られたこの地の守り神である葛城地蔵。
御供所と呉服町の間に位置するこの地蔵尊に、来訪者が遠くからでもハッと気づく仕掛けをファサードに展開します。

近づくと足元に連続する光が配置され、来訪者が中へ入りたくなる光景を創出します。